情熱や熱意が結果を生む

私は教育業界で、本部の総合事務職として働いています。一昨年まで現場(塾)におり責任者をしていましたが、昨年本部に上がると同時に年俸制になり、今年の2月から3月にかけて報酬に香関わる初めての交渉の機会がありました。これまで経験がなかったので試行錯誤しながらの対応となりましたが、結果として最終的に数十万円の年収アップにつなげることができ、とても満足しています。以下に自分自身の体験を詳しくお伝えしたいと思います。

弊社は、典型的なワントップの組織で、社長の力やカラーがかなり強く出ています。普段権限はすべて社長にあり、社長は自分だけで実権を握りたいタイプなので2番手や3番手の存在も作らず、いわゆるワンマン社長です。社員の年収を決めるのも、ほとんどが社長の独断です。毎年2月になると、年俸者は社長との個別面談が設けられ、その場で口頭にて業績や今後の目標について話すことになっています。とはいっても、社長は日ごろから社員それぞれの細かな仕事ぶりや業績についてあまり把握しておらず、数字のデータもあまりじっくり見てくれません。その一年の社員に対してのふんわりしたイメージというか、周囲から耳に入った範囲の話などでなんとなく判断されてしまいます。

2月、第一回目の年俸面談で私が言われたのは、「がんばっているみたいだし、このままのペースで期待してるから」と据え置きの年収でした。通常ですと納得した社員はその場で署名をして終了となりますが、私は絶対に年収を上げてほしいと思っていたので、この時に「社長、今後の企画について考えていることをぜひ聞いて頂きたいので、どうかもう一度だけ面談の機会をお願いしたいのですが」とお願いしました。珍しいパターンだったようで、「君がそんなに積極的だとは知らなかったよ。いいよ、日程調整するよ」と返答を頂きました。

2回目の年俸交渉の時までに、緻密な計画を練りパワーポイントを作成しました。これは、わが社のイメージである塾=勉強を前面に出し、全体が本をめくっていくようなイメージになる少々派手なパワーポイントを作成しました(社長が派手好きなのもありますが・・・)。

一枚目には自分自身の自己紹介を入れました。社長は何百人もいる社員一人ひとりのことを意外と記憶されていないと思ったからです。特に私は入社から10年経っていたので、最初に面接して頃のことなど社長が覚えているはずもありません。そこで、入社した時のアツい気持ちを自分でも振り返ろうと思い、10年前の自分の会社への思い、10年間の歩み、そして10年間の感謝を社長に伝えました。2枚目以降は、これまでの業績をシンプルな表にし、簡単に説明しました。今後の目標についても、これは自分のためではなく、会社全体の利益につながりそして社会貢献にもなることをアピールし、他部署との連携も大切にしながら新企画を実行したいとプレゼンしました。

結果として、社長はとても喜んで下さり月に3万円の報酬アップを約束してくれ、年間36万円のアップにつながりました。「いつも私が決めてくれるとみんな思っている。でもどんどん自分たちで好きなようにやればいいんだ」というお言葉に、社長もいろいろ寂しく感じていることもあるのだなと思いました。立場を恐れず、自分のやりたいことを伝えようという情熱と、自分のこれまで行ってきたことを信じて貫く場面もあってよいのだと思います。気を付けることは、やはり実績も計画も、根拠となる数字や理論をできるだけシンプルに短時間で伝えることです。社長など偉い立場の人は基本的に次の予定や決断すべき事柄が常に頭に入っているような状況なので、ごちゃごちゃしているものを見せるとそれだけでマイナスイメージだと思います。シンプル、かつ情熱的に。信念を貫いて、ぜひ皆さんも年収アップにつなげてください。