感謝の気持ちをお返ししたい!この熱意

私の地元には茨城空港があり、ここで勤務する英語通訳と翻訳の募集を見つけたとき、私は「これだ!」と迷わずにすぐ応募をしました。ちょうど、前職の期限が終わるところだったので、急いで応募したことを覚えています。

募集職種は、外国人誘客業務。国際線で茨城空港に到着したお客さんに日本についての観光情報をお伝えしたり、ホームページなどを通して観光地の情報を提供するものでした。私自身は海外生活経験があり、現地に住んでいるときには多くの国を旅行しました。どの国に行っても一番最初に気づくのは「言葉の壁」。しかし、同じくどの国でも出会う人のほとんどが親切で、言葉を知らない国に行っても楽しむことができました。

私は、海外でこのような経験をすることができたので、いつか日本で、日本に来た外国人に対して同じようなことをしてあげて、恩返しがしたい、と思っていました。しかし、なかなか仕事としてはこのようなチャンスが無かったので、今回この仕事を見つけたときはかなりの熱意を持って面接に臨みました。恐らく、今回が最初で最後のチャンスだと思いました。

面接はその場で観光地情報を英語に訳して話す、という試験があり、それ以外にも仕事に対する気持ちやこれまでの経歴などを聞かれました。私が一番アピールしたことは、「数多くある国の中で日本という国を選んで来てくれた外国人観光客に、英語という言葉を通して、日本人の細やかな心遣いと触れ合いを作り出したい。」という事でした。情報は今やスマートフォンなどを使えばいくらでも手に入り、書店に行けば英訳されたたくさんの旅行本が出ています。しかし、人とのふれあいは、実際に日本に来ないと生まれません。空港は、外国の人が一番最初に踏み入れる日本の領土。私の一言でこれからの日本滞在に楽しみを見出してほしい。かつて私がたくさんの国を訪れたときに空港で味わったあのワクワク感と緊張感とを多くの外国人に体験してもらいたい、ということを面接時に熱く語りました。

面接官からは、実体験が生かせるでしょう、と言ってもらえたので、これで不採用だったらもう言うべきことは言ったし、やるべきことはやったからいいや、とまで思いました。他にも応募者が多数いて、英語力においては、私は決して高い方ではなかったと思います。もっと流暢に話している人がたくさんいました。でも私は経験上「流ちょうな英語も必要だが、それだけではない。」ということを知っていました。国も文化も違う人を相手に仕事をするにおいては、相手が何を求めていて、どんな状況にいるかを推測し、迅速にそれらを解決する力が必要だと分かっていたので、この点も面接時に発言しました。

もたもたしていては、出発するバスに乗れなくなってしまうかもしれない。今しっかりと求められている観光情報を提供することができれば、バスの中でそれらを考えることもできるし、到着してからあわてることも不安に思うこともないだろう。だからこそ、今必要とされていることをしっかりとやるきることが大切だと経験上分かっていたので、そういうことができるように、チームワークも必要であることを面接のときに話をしました。ですので、採用されたときはとてもうれしく、実際の勤務が始まってからも、初心を忘れることなく毎日の仕事をすることができました。

日々、思っていたことは、私が外国で多くの人に助けられたことを、相手は違うにせよ、時と場所を変えて、外国人旅行客に返していけることができる、これができて本当にうれしい、という事でした。私の気持ちが外国人に伝わり、またそれが他の人につながっていけば、うれしいつながりがどんどんできていくと思いました。